この記事では、縦走の食事を選ぶ7つの基準と、日数に応じた食数の数え方、朝食・行動食・夕食の組み立て方を解説します。
縦走の食事の選び方7つ
縦走の食事は、軽さと調理のしやすさを軸に、主食の炭水化物、夕食のたんぱく質、乾燥野菜や海藻類も取り入れて計画します。好みに合うか事前に試し、朝食・夕食だけでなく行動食と予備食も数えましょう。必要な量は行程や山小屋での食事の有無によって変わります。
1. 食料の重量とかさを抑える
食料は、重量だけでなくザック内で占める体積も見て選びます。食料を小分けにして、必要な分を取り出しやすくする方法もあります。縦走では食料が日数分必要になるため、持ち運ぶ量を計画する段階で考えることが大切です。食料の重量と体積を抑える考え方も参考になります。
2. 短時間で調理できるものを選ぶ
調理に時間がかかる食事は、調理中の手間に加えて燃料の消費も考える必要があります。簡単に作れる食品を選ぶと、食事の準備にかかる時間や燃料を抑えやすくなります。食料だけでなく、調理器具と燃料も持ち物に含めて計画しましょう。
3. 長時間歩く行程では炭水化物を意識する
長時間歩く日の食事では、主食を用意して炭水化物を意識します。朝食や夕食に主食を入れ、行動中に食べるものも別に準備してください。食事の内容は、行程の長さや山中で食べられるタイミングに合わせて組み立てます。
4. 夕食にはたんぱく質を加える
夕食は主食だけで済ませず、たんぱく質を含む食品を加える構成を検討します。アルファ米やフリーズドライ食品を使う場合も、主食とおかずの組み合わせを考えて選びましょう。
5. 乾燥野菜や海藻類も候補にする
乾燥野菜や海藻類は、ビタミンやミネラルを補う食品として食事に取り入れられます。持ち運びやすさと、食事に加えやすいかを見て選びましょう。
6. 初めて食べる食品は事前に試す
好みに合うか分からない食品を縦走に必要な分だけ持っていく前に、自宅で食べてみます。シリアル類のように普段食べ慣れていない食品は、実際に食べる量や味を確かめてから計画に加えましょう。
7. 行動食と予備食も含めて数える
朝食・昼食・夕食の回数を数えたうえで、歩きながら、または短い休憩中に食べる行動食と予備食を加えます。食事の計画では、食べる機会ごとに必要な食品を割り当てると抜けを防ぎやすくなります。
縦走の日数に応じて、食事や行動食を何食分準備する?
山中で過ごす時間をもとに、朝食・昼食・夕食を数え、行動食と予備食を別に見積もります。山小屋の食事を利用する場合は、提供される食事を計画に反映して持参する食数を調整します。
行程表から山中の食事回数を数える
出発日から下山日までの行程表を見て、山中で食べる朝食・夕食を一つずつ数えます。昼食を食事として用意する日と、行動食を中心にする日も区別します。出発前の朝食と下山後の夕食は、山中の食数と分けて考えると整理できます。
行動食と予備食は食事とは別に考える
行動食は、歩行中や短い休憩中に食べられるものを選びます。熱量や塩分の含有量に加えて、好み・携帯性・保存性も見てください。食べる頻度は行程や運動量で調整し、全員に共通する固定の回数や量として決めないようにします。行動食の選び方と摂る頻度も確認できます。
予備食は、行程中に食事の予定が変わった場合に備えて加えます。必要な数は行程に応じて決め、朝食や夕食の食数に含めず別枠にします。
2泊3日の計画例では、山中の食事を7食と数え、そこに行動食と予備食を加える考え方があります。この7食はその計画例の数で、すべての縦走に当てはまる標準量ではありません。
| 食事の区分 | 数え方 |
|---|---|
| 朝食 | 山中で食べる回数を行程表から数える |
| 昼食・行動食 | 昼食を用意する日と、行動食を中心にする日を分ける |
| 夕食 | 山中で食べる回数を数え、山小屋の食事も反映する |
| 予備食 | 通常の食事とは別に必要分を加える |
テント泊縦走の朝食・行動食・夕食には何を用意する?
朝食は炭水化物を中心にし、昼は食べやすい行動食を基本に、夕食は炭水化物とたんぱく質を組み合わせます。食品の好みと調理のしやすさも含め、食べる時間帯ごとに役割を分けて選びましょう。
朝食は準備しやすい炭水化物を中心にする
朝食は、歩き始める前に食べやすいものを選びます。食欲が出にくい場合も、出発前に糖質・塩分・水分を取ることを意識します。食べられる量や内容に不安がある場合は、自宅で試してから山行の食事に加えましょう。
行動食は食べやすさと携帯性で選ぶ
行動食は、歩きながら、または短い休憩で手早く食べられるものが向いています。包装を開けやすいか、ザックから取り出しやすいか、好みに合うかを確かめます。熱量や塩分は食品表示を見て選び、行程や運動量に合わせて食べるタイミングを決めてください。
夕食は主食にたんぱく質を組み合わせる
夕食は、アルファ米やフリーズドライ食品を主食にし、たんぱく質を含む食品やスープを組み合わせる方法があります。乾燥野菜や海藻類も、食事に加える候補です。食品の種類を増やすと調理や荷物が増える場合があるため、簡単に準備できる組み合わせを選びましょう。
夏に手作りのおにぎりや弁当を持参する場合は、保冷剤や保冷バッグを使い、日差しが当たりにくい場所に保管します。保冷だけで食品の安全が保証されるわけではないため、持ち運び方と食品の状態に気を配ってください。手作り食品の保管方法も確認できます。
| 食べるタイミング | 食事の考え方 | 食品の例 |
|---|---|---|
| 朝食 | 炭水化物を中心にする | 主食、準備しやすい食品 |
| 行動中 | 携帯性と食べやすさを重視する | 行動食 |
| 夕食 | 炭水化物にたんぱく質を加える | アルファ米、フリーズドライ食品、乾燥野菜、海藻類 |
食料を軽くするには何を見直せばよい?
食品そのものの重量とかさだけでなく、調理時間と燃料の量も含めて比べます。アルファ米やフリーズドライ食品は、テント泊の食事候補です。食事のために必要な調理器具や燃料も、合わせて計画しましょう。
食品の重量・体積を確認する
持っていく食料を一食ずつ並べ、必要な量を超えていないか、ザック内でかさばりすぎないかを確認します。食べる予定のない食品を予備食と混ぜず、予備食として用意した分は分けて管理すると、計画した食数を把握しやすくなります。
調理時間と燃料も比べる
食事ごとに、準備にかかる手間と必要な燃料を確認します。調理に燃料を多く使う料理は、燃料の重量も含めて比較してください。調理する場合は、食料だけでなくクッカー、バーナー、燃料、カトラリーも準備に含めます。テント泊で使われる食品や調理器具も選択肢を考える参考になります。
| 比較する項目 | 確認すること |
|---|---|
| 重量 | 食数分を持ったときの重さ |
| 体積 | ザック内で占めるかさ |
| 調理時間 | 食事の準備にかかる手間 |
| 燃料 | 調理に必要な燃料とその重量 |
山小屋の食事を計画に入れるとき、何を確認する?
山小屋の食事は施設ごとに提供状況が異なるため、利用予定の山小屋の公式情報で提供内容を確認します。情報だけで分からない点は、山小屋へ問い合わせてから食数を調整しましょう。
朝食・夕食の提供有無と条件を調べる
山小屋の食事を利用する場合は、朝食と夕食のどちらが提供されるか、内容や提供時間、予約条件を確認します。食事の提供を前提に持参する食料を減らすときは、予約条件も含めて確認し、利用できることを確かめてから計画に反映してください。
確認した内容に合わせて、持参する朝食・夕食の数を調整します。提供がない食事は自分で用意し、行動食と予備食は別に数えます。
- 朝食・夕食の提供有無
- 食事の内容
- 提供時間
- 予約条件
行程に合わせて食数を数え、食事を組み立てよう
まず行程表から山中の朝食・夕食・昼食または行動食の回数を数え、予備食を加えます。次に、軽さと調理のしやすさを見ながら食品を選び、山小屋の食事を利用する場合は提供内容に合わせて持参する食数を調整しましょう。食べ慣れない食品は事前に試し、無理なく食べられる組み合わせを準備してください。
