この記事では、バーベキューの当日の流れ、炭の量の目安、火がつかないときの確認項目、炭の片付け方を解説します。
バーベキューの手順6ステップ
当日は、場所と道具の準備、食材と炭の買い出し、炭への着火、炭が白くなってからの焼き始め、炭の追加、火の始末と片付けの順で進めます。炭は大人1人あたり約1kgが目安で、黒炭は火をつけてから焼き始められるまで20〜30分かかります。片付けは炭が完全に消えてから行い、熱い状態で水をかけません。各ステップの要点は次のとおりです。
ステップ1:場所と道具を準備する
最初に、バーベキューができる場所と使う道具を決めます。直火の可否や火気の扱いは施設ごとにルールが違うため、利用する公園やキャンプ場、河川敷の規則を事前に調べておきます。ルールに合わないコンロや炭の扱いは当日に断られる原因になります。
ステップ2:食材と炭を買う
炭は大人1人あたり約1kgを目安に買います。子どもがいる場合は大人の半分程度で足ります。
食材は大人1人あたり肉250〜300g、野菜200g程度が目安です。小学校高学年くらいの子どもは、その6〜7割を見込みます。
ステップ3:炭に火をつける
着火剤は炭の下に置きます。火は下から上へ燃え広がるため、炭の上に置くと表面が燃えるだけで効率よく広がりません。炭は空気の通り道ができるように組みます。
うちわで強く扇ぎすぎると、灰を巻き上げたり着火剤の炎を消したりします。ゆっくり扇ぎ、炭の燃焼状態を見て風の強さを調節します。
新聞紙を火種にすると舞い上がって危険な場合があるため、着火剤を使います。火起こし器(チムニースターター)は煙突の原理で上昇気流を起こし、炭に火を回す道具です。
ステップ4:炭が白くなってから焼き始める
黒炭は、火をつけてから焼き始められるまで20〜30分が目安です。炎が落ち着き、周りが白くなり始めたら網を置きます。表面が白っぽい灰でおおわれ、中が赤く光っていれば準備完了です。
網には先に酢や油を塗っておくと、肉がこびりつきにくくなります。
ステップ5:炭を足しながら焼く
炭は隣の炭へ少しずつ火が伝わって燃えます。大きい炭は火が伝わるのに時間がかかるため、追加する炭は握りこぶしより小さく砕き、火のついた炭の上に積みます。
ジェル状の着火剤を、火がついている状態で継ぎ足してはいけません。やけどの危険があります。継ぎ足すのは、火が消えたときか、なかなか火が起きないときだけです。
ステップ6:火を始末して片付ける
炭は完全に火が消えてから処理します。熱い状態のまま網やコンロに水をかけると、変形や水蒸気によるやけどの恐れがあります。具体的な方法は、後半の「炭の後片付けはどうする?」で説明します。
6ステップの早見表
| ステップ | やること | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 場所と道具の準備 | 施設のルールを事前に確認 |
| 2 | 食材と炭の買い出し | 炭は大人1人約1kg、肉250〜300g、野菜200g程度 |
| 3 | 炭への着火 | 着火剤は炭の下、空気の通り道を作る |
| 4 | 焼き始め | 黒炭で20〜30分、白っぽい灰と赤い芯 |
| 5 | 炭の追加 | 握りこぶしより小さく砕く |
| 6 | 火の始末と片付け | 完全に消えてから処理 |
炭は何kg必要?
大人1人あたり約1kgが目安です。1時間あたり約1kgとも言われます。子どもがいる場合は、大人の半分程度で足ります。
人数別の考え方
大人の人数に1kgを掛け、子どもは1人あたり0.5kgとして足します。たとえば大人4人と子ども2人なら、4kgに1kgを加えた5kgが目安です。
燃焼時間の見方
黒炭1kgの燃焼時間は、1〜2時間とする情報と約2時間とする情報があり、一定ではありません。炭の種類や条件で変わるため、焼く時間が長引きそうなら炭を足す前提で、少し多めに用意します。
- 大人1人あたり約1kg
- 1時間あたり約1kg
- 子どもは大人の半分程度
炭の量の計算を詳しく知りたい人は、バーベキューの炭の量の計算方法の記事も参考にしてください。
炭に火がつかない・燃え広がらないときは何を確認する?
まず、着火剤の位置、炭の組み方、扇ぎ方の3点を確認します。それでも火が起きないときだけ、着火剤を足します。
着火剤の位置
着火剤は炭の下に置きます。炭の上に置くと、表面が燃えるだけで燃え広がりません。
炭の組み方と大きさ
空気の通り道ができるように炭を組みます。炭が大きいと隣へ火が伝わるのに時間がかかるため、握りこぶしより小さいサイズにします。
扇ぎ方
強く扇ぎすぎると、灰が舞い上がったり着火剤の炎が消えたりします。ゆっくり扇ぎ、炭の燃焼状態を見ながら風の強さを調節します。
着火剤を足すとき
足してよいのは、火が消えたとき、またはなかなか火が起きないときです。火がついている状態での継ぎ足しはやけどの危険があるので止めます。
| 状況 | 確認すること | 対処 |
|---|---|---|
| 炭の表面だけが燃える | 着火剤が炭の上にないか | 炭の下に置き直す |
| 火が隣へ回らない | 炭の組み方と大きさ | 空気の通り道を作り、握りこぶしより小さい炭を使う |
| 炎が消える、灰が舞う | 扇ぎ方 | ゆっくり扇ぎ、風の強さを調節する |
| 火が消えた、火が起きない | 上の3点を見直した後 | 着火剤を足す(火がついている間は足さない) |
火起こしの方法を詳しく知りたい人は、バーベキューの火起こし(着火剤・火起こし器)の記事も参考にしてください。
炭が白くなったかどうかの目安は?
炎が落ち着き、表面が白っぽい灰でおおわれ、中が赤く光っていれば焼き始められます。
時間の目安
黒炭は、火をつけてから20〜30分が目安です。
見た目の目安
周りが白くなり始めたら網を置きます。表面が白っぽい灰でおおわれ、中が赤く光る状態が準備完了です。
- 炎が落ち着いた
- 表面が白っぽい灰でおおわれている
- 中が赤く光っている
- 火をつけてから20〜30分が経過した
炭の後片付けはどうする?
炭が完全に消えてから処理し、置き去りにも土に埋めることもせず持ち帰ります。
消えたかどうかの確認
目で見ただけでは分かりません。手を近づけて少しでも熱を感じるなら、消火は完了していません。
火消し壺を使う
炭を火消し壺に入れてフタをすると、酸素が断たれて消火できます。残った炭は次回のバーベキューで再利用できます。
水で消すときの注意
一度火がついた炭は、水をかけただけでは消えません。消えたように見えても、強い風が吹けば再び火が起こることがあります。
水を使う場合は、プラスチック製ではないバケツに水を入れ、炭をそっと沈めます。真っ赤な炭や大量の炭を一度に浸けたり、上から水をかけたりしてはいけません。熱い網やコンロに水をかけるのも、変形や水蒸気によるやけどの原因になります。
持ち帰る理由
炭は炭素の塊で有機物ではないため、自然分解されません。置き去りや埋めることはせず、必ず持ち帰ります。
| 方法 | 注意点 | 再利用 |
|---|---|---|
| 火消し壺 | 炭を入れてフタをし、酸素を断つ | 残った炭は次回使える |
| 水で消す | プラスチック製バケツは避け、炭をそっと沈める。真っ赤な炭や大量の炭は一度に浸けない | 根拠なし |
| 持ち帰り | 完全に消えてから袋や容器へ。置き去り、埋めるのは不可 | 消火後の炭の扱いは別 |
後片付けの詳細は、バーベキューの後片付けと炭の処分方法の記事も参考にしてください。
場所のルールを確認してから準備を始めよう
まず、利用する施設で直火禁止や火気制限などのルールを確認します。そのうえで、次の要点を押さえて当日を進めます。
- 炭は大人1人約1kg
- 着火剤は炭の下に置く
- 黒炭は20〜30分で白くなってから焼き始める
- 追加する炭は小さく砕いて足す
- 完全に消えてから片付け、炭は持ち帰る
