ビレイデバイスの使い方4ステップ|基本の操作を確認して確実な確保を身につけよう!

登山技術・クライミング

この記事では、ビレイデバイスの基本操作、機種ごとの違い、マルチピッチでの扱い、ロープ径の確認、練習前の安全確認を解説します。

ビレイデバイスの使い方は?基本の3操作

基本は、末端側(ビレイヤー側)のロープから手を絶対に放さないことです。たぐるときはクライマー側のロープを引いてから末端側のロープを引きます。繰り出すときは末端側の手でロープを器具の方へ流しながら、もう片方の手でクライマー側のロープを引きます。

ペツル製ビレイデバイスと他社製のほとんどは、共通のロープ操作と基本的なビレイ技術で使えるように設計されています。ここでは共通する3つの操作を順に押さえます。ロープのセット方法やロックの掛け方は機種ごとに異なるため、手持ちの機種の取扱説明書で確認してください。詳しい操作は ペツル公式の技術解説 でも見られます。

操作1 末端側のロープから手を放さない

手の位置は、チューブ型、グリグリ、ルベルソのすべてで共通です。どの操作の最中でも、末端側のロープから決して手を放しません。ビレイヤーの手が末端側のロープを握っていることが、確保の土台になります。

操作2 ロープをたぐる

  • 先にクライマー側のロープを引きます。
  • 次に末端側のロープを引きます。
  • この間も末端側のロープから手を放しません。

操作3 ロープを繰り出す

  • 末端側の手でロープを器具の方へ流します。
  • もう片方の手でクライマー側のロープを引いて、ロープを繰り出します。
  • 繰り出しの最中も、末端側の手はロープを握ったままです。

グローブを着ける理由

ロープは摩擦で熱を持ちます。クライマーを地上に下ろすときに素手でビレイすると、ロープが熱くなって火傷する可能性があります。手を守るために、グローブを着けましょう。

操作 動かす手 ポイント
たぐる クライマー側を引き、次に末端側を引く 末端側から手を放さない
繰り出す 末端側の手でロープを器具へ流し、もう片方でクライマー側を引く 末端側の手は握ったまま
共通 手の位置はすべてのビレイデバイスで同じ 末端側のロープから決して手を放さない

ブレーキアシスト機能付きとチューブ型で手順はどう違う?

手の位置と基本のロープ操作は、チューブ型もグリグリやルベルソも共通です。末端側のロープから手を放さない原則は、どの機種でも変わりません。

機種の分類

  • チューブ型:ルベルソは多くのチューブ型ビレイデバイスと同様の操作方法で使います。ベルソ、ルベルソ、ユニルベルソは共通のビレイ方法です。詳しくは ルベルソを使用したビレイ にあります。
  • ブレーキアシスト機能付き:グリグリは8.5〜11mmのシングルロープで使えます。ネオックスはリードクライミングに適したカムによるブレーキアシストを備えます。

機種が変わっても変わらないこと

ブレーキアシスト機能があっても、末端側のロープを握る責任はビレイヤーにあります。ロープのセット方法や機種ごとの細かい操作は、取扱説明書で確認します。

ペツルの主なビレイデバイス(税込価格)

機種 価格
グリグリ+ 18,590円
グリグリ 16,060円
ネオックス 21,890円
ルベルソ 5,995円
ベルソ 4,290円

価格は ペツル公式サイト の掲載価格で、変動します。

マルチピッチでフォロワーはどう確保し、解除はどうする?

フォロワーは、終了点の支点とアタッチメントポイントを使って確保します。この使い方なら、フォロワーが落ちた場合でも半自動でロックがかかります。

フォロワーの確保

  • 終了点の支点にビレイデバイスをセットします。
  • アタッチメントポイントを使ってフォロークライマーを確保します。

解除の考え方

初心者は無理に解除をせず、フォロワーに登ってもらう方が安全です。解除が必要な場面に備えて、上級者と練習してから本番に臨みます。

ビレイデバイスとロープの径(相性)はどう確認する?

本番に行く前に、使うビレイデバイスとロープの組み合わせで相性を確認します。細いロープは制動力が弱く、ビレイでも懸垂下降でもロープが流れやすいためです。

確認するポイント

  • デバイスが対応するロープ径の範囲に、手持ちのロープが入っているか。
  • 細いロープで、ロープが流れやすくなっていないか。
  • ビレイと懸垂下降の両方で、制動の感覚を確かめたか。

対応径の例

グリグリは8.5〜11mmのシングルロープで使えます。ルベルソの対応径は、取扱説明書の表記で確認します。

初心者が練習前に確認すべき安全事項は何?

取扱説明書を先に読み、適切なトレーニングを受け、1人で安全に行える能力があることを上級者に確認してもらいます。ペツルは、ここで紹介する技術の習得に適切なトレーニングが必要だと明示しています。自己流で本番に入らず、経験者や講習の下で練習してください。

練習前のチェック項目

  • 取扱説明書を読んだ。
  • 適切なトレーニングを受けた。
  • 1人で安全に行える能力を上級者に確認してもらった。
  • グローブを着けた。
  • 末端側のロープを握る手の位置を理解した。

ビレイヤーの責任

ビレイヤーはクライマーの命を預かります。ビレイヤーのミスによるクライマーの死亡事故も報告されています。器具の性能に頼らず、手の位置とロープ操作を確実に守ります。

末端側のロープを握ることから始めよう

  • ビレイの基本は、末端側のロープから手を放さないことです。
  • たぐるときはクライマー側を引いてから末端側を引き、繰り出すときは末端側の手でロープを器具へ流します。
  • 練習前に取扱説明書を読み、グローブを用意し、上級者に能力を確認してもらいます。
  • 本番の前に、デバイスとロープ径の相性を確かめます。

掲載した価格はペツル公式サイトの表示に基づく参考価格で、変動します。