この記事では、テント泊装備の総重量の目安、テントの重さと設営しやすさの比べ方、軽量化で失敗しないための注意点を解説します。
登山のテント泊で選ぶ装備の選び方6つ
テント泊装備の総重量は水・食料込みで12〜15kgが標準で、軽量化を意識して組み直すと8〜10kgまで落ちます。自分に合う一張は、総重量、重さ、設営のしやすさ、保温性の順に判断します。選び方は次の6つです。
選び方1 ベースウェイトで総重量を把握する
水・食料・燃料を抜いた重量をベースウェイトと呼びます。初心者を想定した調査では、ラブ ムオン50を使った構成でベースウェイトは6.47kgでした。装備を選ぶ前に、手持ちの装備を量って現在地を知ります。
選び方2 ザック・テント・寝袋・マットの4点から見直す
装備の重さの大半を決めているのは、ザック・テント・寝袋・マットの4点です。削る順番はザック、次にテントです。小物から削るより、大物を先に見直す方が効果が大きくなります。
選び方3 ザックの想定荷重を超えない
背負える重さの上限は、体重の20%前後が使いやすい目安です。ただし全員に安全な上限ではなく、目安にとどまります。ザックにも想定荷重があり、山と道のTHREEは10kg程度まで、MINI2は8kg程度までのパックウェイトを想定していると公式が明示しています。装備の総重量と照らして選びます。
選び方4 テントは1,300g前後を基準に重さを選ぶ
1人用の山岳テントは、1,300g前後が一般的な重さです。1,000gを下回ると超軽量の印象になります。1,000g以下のテントやツエルト、シェルターは、一般的な重さのテントと比べて強度や快適性が劣る場合があります。
比較の基準になる例として、レンタル店のページではアライテント エアライズ1の重量が1360g(本体+フレーム+フライシート)と記載されています。
選び方5 設営のしやすさは自立式ダブルウォールで選ぶ
自立式ダブルウォールテントは、ペグで固定しなくても自立するため設営が容易です。フライシートがあるので、テント内が結露しにくい利点もあります。設営のしやすさと軽さのどちらを優先するかを先に決めて、候補を比べます。
選び方6 マットはR値で断熱性を確認する
マットで見るべきはR値という断熱の指標です。R値が低いと、地面からの冷えで眠りにくくなります。テントの重さを削っても、マットの断熱は落としません。
6項目の見るポイント
| 選び方 | 見るポイント | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 1 ベースウェイト | 水・食料・燃料を抜いた重量 | 装備を量って現在地を知る |
| 2 4点の優先順 | ザック、テント、寝袋、マット | ザック、次にテントの順で見直す |
| 3 ザックの想定荷重 | パックウェイト | 体重の20%前後の目安と、ザックの想定荷重の両方を超えない |
| 4 テント重量 | 本体の重さ | 1人用で1,300g前後を基準にする |
| 5 設営のしやすさ | 自立式ダブルウォール | ペグなしで自立し、結露しにくい |
| 6 マット | R値 | 低いと地面からの冷えで眠りにくい |
テント泊装備の総重量はどのくらいが標準?
水・食料込みで12〜15kgが標準で、軽量化を意識して組み直すと8〜10kgまで落ちます。標準的なテント泊縦走の装備を10〜15kgとする見方もあり、幅があります。
ベースウェイトと総重量の違い
ベースウェイトは水・食料・燃料を抜いた重量で、総重量はそこに水・食料・燃料が加わります。他の人の数字と比べるときは、どちらの重さなのかをそろえます。
自分の上限との照らし合わせ
体重の20%前後が背負いやすい目安です。総重量がこの目安を超える場合は、ザック・テント・寝袋・マットの4点から見直します。
- 総重量の標準:水・食料込みで12〜15kg
- 軽量化後:8〜10kg
- ベースウェイトの例:6.47kg
- 背負える上限の目安:体重の20%前後
ザックやテントなど重い装備はどれから見直すべき?
ザック、次にテントの順に見直します。重さの大半は、ザック・テント・寝袋・マットの4点で決まるためです。
ザックから見直す
ザックには想定荷重があります。軽量化した中身に合わせてザックを選び直すと、全体の効果が大きくなります。
次にテントを見直す
1人用で1,300g前後を基準に、設営のしやすさと比べて決めます。1,000g以下まで落とすと、強度や快適性の面で割り切りが必要です。
寝袋・マットは重さだけで削らない
マットはR値で断熱性を確認します。冷えて眠れなければ、軽くした意味が薄れます。
| 見直しの順番 | 対象 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 1 | ザック | 想定荷重 |
| 2 | テント | 重さ1,300g前後、自立式 |
| 3 | 寝袋・マット | 重さと断熱(マットはR値) |
軽量化で安全性を損なわないための注意点は?
軽さだけを追わず、安全性と快適性を保てる範囲で削ります。
1,000g以下のテントは強度と快適性を見極める
1,000g以下のテント、ツエルト、シェルターは、一般的な重さのテントと比べて強度や快適性が劣る場合があります。扱いにも注意が必要です。
断熱と結露で快適性を落とさない
マットのR値が低いと、地面からの冷えで眠りにくくなります。自立式ダブルウォールは、フライシートで結露しにくい構造です。
ザックの想定荷重を守る
装備を軽くしても、想定荷重を超える詰め込みはしません。
- 1,000g以下のテントは強度を見極める
- マットはR値で断熱を確保する
- 結露しにくい自立式ダブルウォールを検討する
- ザックの想定荷重を超えない
総重量を量って4点から見直そう
- 自分の装備のベースウェイトを量る
- ザック、テント、寝袋、マットの順に見直す
- テントは1,300g前後を基準に、自立式ダブルウォールの設営しやすさと比べて選ぶ
- マットはR値を確認し、ザックの想定荷重と体重の20%前後の目安を超えない
各装備を詳しく選ぶときは、「登山 テント泊 マット おすすめ」「登山 テント泊 ザック おすすめ」、初めてなら「登山 テント泊 初心者 おすすめ」も合わせて読んでください。
価格と仕様は変わるため、購入前にメーカー公式ページで現行の重量と価格を見て、候補どうしを同じ条件で比べます。
